AnkoKuromoriのブログ

日記とか感想とかかく。

【ネタバレあり】映画感想 ストーリー・オブ・マイ・ライフ 私の若草物語

やーっと映画館に映画が戻ってきた!

というわけで前から見ようと思ってた映画を見てきたので感想を書いていくわよ。

公開中の映画だから一応ネタバレありの注意だけ。

 

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ストーリー・オブ・マイ・ライフ 私の若草物語

もうちょっと邦題なんとかならなかったのかな。まあそれは置いといて。

監督はグレタ・ガーウィグ。他の作品は見たことないけどアマプラにレディ・バードがあるよね。見てみようかな。

主演のシアーシャ・ローナンレディ・バードに出てるみたい。このコンビで息が合ったのかな。表情豊かですっごくいい主演だった。序盤の小説が採用になってウッキウキで街を駆け抜けていくシーンからググッとジョーという人物に惹かれていったし、掴みとしてすごくよかったなああそこ。聡明そうな横顔とふわふわの髪がすごく好きでした。

他に出ているのはミッドサマーで強烈なインパクトを置いてったフローレンス・ピュー(花冠途中で被ってて理由もなくヒヤヒヤしちゃった。)とかハリポタでお馴染みのエマ・ワトソンとか。(彼女については最近のツイートで色々思うことがあったけど今は映画の話をしようね。)

そして何よりティモシー・シャラメ。顔がいい。スタイルがいい。白状するとティモシー・シャラメを拝むためにこの映画を見ました。そして彼もレディ・バードでてたな。これはレディ・バード視聴決定です。

 

というわけで若草物語。有名な小説だけど教養がないから読んでませんでした。とりあえず映画見たので原作も買ったよ。

時代は1860年代。ニューヨークで家庭教師をしながら小説家を目指すジョー・マーチ。「刺激的な物語を、そして女が主人公なら最後は結婚させるか死なせるか」みたいなことを出版社に言われて憮然としながらも小説家として社会的に成功するために日々物を書く。そんなある日、故郷のマサチューセッツから「妹のベスが危篤」という手紙が届き、故郷へ帰ることに。

この映画は、上で書いた現代(1860年代)のジョーを含めたマーチ家の四姉妹の物語、そして四姉妹の少女時代である7年前の物語を交互に描いているよ。最初は回想シーンは1回で終わるもんだと思ってたからいっぱい出てきてびっくりした。

でもこの少女時代がすっごくいいわけ。ちょっと青みがかった色調で、出てくる人がみんなお葬式みたいな暗ーい色の服を着た現代のジョーと、鮮やかで美しい色彩に彩られた少女時代のジョー。これは回想でもあるし輝かしかった時代とジョーが思ってるってことよね。

貧乏な家にクリスマスの朝食を分けに行って帰ったら資産家のローレンスから豪華な朝食がとどけられたくだりとか、ピアノが得意なベスがローレンスさんの家に通ってピアノを弾いて親交を深めていくくだりとかめちゃくちゃ好きだった。

あと衣装ね。普段着もドレスもめちゃくちゃ綺麗だった。ああいう下にブワーッてなったスカートすごい好き。アカデミー賞の衣装デザイン賞にもなったね。(個人的にはジョジョ・ラビットの衣装も好きだったけど。)

そしてどうやらいろんな感想を覗いているとどうやら原作は少女時代がメインの話みたい。読むの楽しみだな。

好きだったシーンはさっきのクリスマスのくだりとかローレンスさんとベスのくだりとか。あとは何よりもちろんティモシー・シャラメ演じるローリーよ。

まず顔がいい。あと1860年代の衣装が似合いすぎる。足が長すぎる。最初からジョーが大好きなのがバレバレだけどジョーもローリーの気持ちを察してたよね。でもジョーのローリーへの気持ちはローリーが向けるそれと同じではなくて……っていう。丘のシーンよかったねえ。

ローリーにもらった鍵を7年もずっと持ってて故郷に帰って真っ先にポストを開くあたりだいぶローリーのこと好きじゃんって思うけどな。ジョーがちゃんと思いを伝える前にローリーがエイミーと結ばれてしまったのは悲しいすれ違いだよなあ。丘のシーンでジョーに振られてからローリーはもうジョーと結ばれる望みを捨ててしまっただろうし。

エイミーもエイミーなりにしたたかに生きようとしたんだよね。お金持ちと結婚して裕福になるって決めてたけどフレッドのプロポーズを蹴って最後に選んだのは初めからずっと好きだったローリーだもんな。ヨーロッパでローリーに再会した時のリアクションからしてずっとローリーのこと好きだったじゃん。罪な男だなあ。

メグは落ち着いた長女だったね。貧しくても自分の信じた愛を貫いていくのがよい。結婚する時のジョーとのやりとりが印象深くてよかったな。少女時代が終わってしまうって悲しむジョーがグッとくる。

ベスの海辺のとこもいいよな〜。砂が風でブワーきてそのままベスがいなくなっちゃう感じ。7年前にいったん回復したのと同じカットでベスの死を悟らせるところがあるけど、色調でああ〜やめてくれ〜ってなるあれがよかった。

お母さんもメチャクチャよかったなあ。昔のジュラシックパークに出てた人よね? 最初から最後まで聖人みたいな人だったけど「いつも怒っている」っていう台詞がいろいろ感じさせるよなあ。慈善事業? みたいなのやってて毛布の中に自分のマフラーを忍ばせているところとかすごくその人らしさが出てたよね。

ジョーはその時代の女性としては珍しく、装飾を好まず自由に振る舞う女性だよね。結婚したいと思わず、自立して生きていくことを望んでいる今っぽい女性。でも寂しさがあって……っていう描写もリアルなんじゃないかな。

3人の姉妹はそれぞれ違う結末、でも全員がこれが自分らしい結末だと胸を張って言えるものを選ぶことができてよかったよね。

ラストの著作権を買い取って長期的にいい思いをしようと目論む出版社に対して、「ははーん、著作権売らないほうがいいなこれは」みたいな顔してさりげなく印税釣り上げながら著作権もキープするの痛快だったなあ。

あとラストに向けて盛り上がっていくBGMと一緒に本が出来上がっていくのがすごくジーンときた。ジョーの景色が青みがかったそれからかつての少女時代と同じ色鮮やかな世界になってほんとによかったなあ。

 

とりあえず今日はここまで。

いろいろ書いてるととっ散らかってきちゃうな。

今後見たいのはレディ・バードかな。

映画感想・コンスタンティン

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最近映画見てないなって思ってアマプラで目についたやつを見ているよ。

というわけで今日見たのはこれ。

コンスタンティン (字幕版)

コンスタンティン (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

主演はキアヌ・リーブス、ヒロインはレイチェル・ワイズ、あとはみんなだいすきティルダ・スウィントン様とかが出てます。

キアヌ・リーブスジョン・ウィックのシリーズが好きだからよく見るよ。もちろんマトリックスでもお馴染みだけどマトリックス実は見たことないんよね。いつか見なきゃ。

レイチェル・ワイズはあんまり出てるの見たことないんだけど、今度公開されるブラックウィドウに出てるみたいね。MCU大好きだから楽しみ。

ティルダ様はナルニアで白の女王やってた時から大好き。MCUでもエンシェントワンをやってたよね。やっぱ人間離れした(実際人間ではない)キャラが似合う似合う。いいね〜〜〜〜

監督はフランシス・ローレンスって人。ちょっと他の作品は見たことなかったなあ。でもハンガーゲームって名前は聞いたことあるようなないような。今回みたいなファンタジー系の映画を撮るのが好きな人なのかな。

 

というわけでコンスタンティン。2005年の映画なのね。

2005年でこのCGすごない? って思って見てみたけどチャリチョコとかファンタスティック4の時期か。このときのポケモン映画ルカリオで懐かしすぎて泣いてる。ルカリオ大好きだったなあ。

話の内容としては、自殺未遂により地獄行きが確定しているジョン・コンスタンティンが、あんたらのために働くからどうか見逃してくれねえかと人間界でやらかしたハーフブリード(これがよくわかんなかった。天使/悪魔と人間の混血だよね? 字面で見ると)を地獄に追い返す仕事をするっていう話。そしてある日、人間界へやってこようとするデッケ〜悪魔がいることを感じ取り、それを防ぐために戦う話。

アクションはちょっとしょっぱいな〜って思うんだけど、いろんなアイテムとか術とか、世界観でグイグイ引き込んでくる映画だね。

序盤のビーマンがいろんなアイテムを紹介してくれるシーンとかよかったよね。やっぱアイテム補充シーンは見てて楽しいな。ジョン・ウィック2のアレとかああいう感じの。

というかキアヌリーブスってこんな顔だっけ? めちゃくちゃシュッとしてない? ちゃんと見てるキアヌの映画がジョン・ウィックシリーズしかないんだけど、髭と髪型のせいかなあ。(あと年齢)

でもこのシュッとしたキアヌかっこいいなあ。長めのジャケットをはためかせてジッポでタバコ吸う姿がいいねえ。ガブリエル様にめちゃくちゃ禁煙言われてるけど。

あと好きだったのがチャズくん。コンスタンティンに憧れて本読んで勉強したりいろいろひっついてきたりする少年。青年? 

もうとにかくわたしはこの手のキャラに弱い。主人公に憧れてひっついてきてあれこれ教えてって行ってきてまだまだ未熟なんだけどチラリと成長を見せるキャラ。だいすきです。MCUのピーターパーカーとかね。

彼は終盤に死んでしまうけどエンドロールの後に翼の生えた天使の姿でコンスタンティンの前に姿をあらわすよね。天使に転生? したのか元から天使だったのか。でもミッドナイトのバーへいくカード当てクイズができなかったりしてるしやっぱり転生なのかな。あのあとまたコンスタンティンと2人して悪魔祓いやってほしいな。コンスタンティンの運転手が必要だよね。

で、さっきも言ったけどこの映画は世界観で殴ってくる感じがいいねえ。球形の瓶に入った聖水とか水に浸かることで地獄へ行く儀式とか十字架を溶かして作る弾丸を打ち出す十字架マシンガンとか赤錆のような風の吹き荒れる地獄とか。十字架金ピカメリケンサックめっちゃ面白いじゃん。

それぞれに細かい説明的な描写はないんだけど、見てるだけでワクワクするから余分なこと言わずに映像で見せてくれたらいいんよ。キアヌ映画だからすぐ比べちゃうけどジョン・ウィックのコンチネンタルホテルみたいなね。

他の人の感想ブログもちょっと覗いてみたんだけど、たしかにスケール感にはちょっと欠けるよね。世界の命運がかかってるのにストーリーはロサンゼルスで解決するし、「運命の槍」ってスーパーアイテムを手に入れてほぼ無敵状態になった赤ジャージおじさんがロサンゼルスに向かう手段がそのへんの車奪っていくっていう。ワープとか飛行とかできんのかいっていうね。あとバルサザールも強キャラ感出しといてわりとしょうもないし。

仲間がみんな死んじゃうのは悲しかったなあ。神父さんが白目で敵をサーチし出したあたりから死ぬかな〜とは思ったけど。(白目サーチは死ぬってシャイニングで学んだ。)でもこうして仲間がポンポン死んでいくのは関わっただけでやばい存在っていうのを感じさせていいよね。そういうアレ好き。

ヒロインの女刑事さんは綺麗な人だったね。コンスタンティンとロマンスになるか? ならんか? のせめぎ合いっぽいシーンが何回かあったけどあれはあの終わり方で正解よね。その槍託しちゃって大丈夫? 忠告聞かずに車にお守り忘れて飛び出す子よ? とは思ったけど。

で、今回の黒幕はみんなだいすきティルダ様。なんか腕飾りが妙にちゃっちかったのは飛び降りたイザベルが最後に飛ばした精神病院のネームタグとかモチーフにしてる? ちょっとわかんなかった。でもやっぱ不遜に上から目線でコンスタンティンの顔踏んであらわれるのいいね〜。ティルダ様のこういう役大好き。「試練を与えたら人間輝くからがんばれ!」って悪魔を送り込もうとするのも人外ならではの邪悪? 無邪気? なのがいいね。最後も翼をもがれて天使ではいられなくなっちゃったけどコンスタンティンにぶん殴られて成長したね〜って喜んでるあたりあんまりショックは受けてなさそう。

そして今にもマモンが呼び出されてえらいことになりそうなときにコンスタンティンが頼ったのは堕天使のルシファーであり悪魔サタン。この人ジョン・ウィック2に出てたんだね。序盤の車取り返すところか。(すーぐジョン・ウィックの話する)

白スーツバッチリ着てでも足元は裸足でなんかへんな液が出てるのいいな。表情もコミカルで不気味な感じ。コンスタンティンを地獄に連れてこうとしたら自己犠牲の心を見せて天国に行きそうになってだったら肺のガン取ってあげるからもうちょっと生きなさーい! ってやるのちょっと笑った。愛されてんなあコンスタンティン

それと今回は光の描写がすごく綺麗だなぁって思った。序盤とかのちょっとセピア色っぽい感じの色味の利かせ方とか、コンスタンティンの家の窓のブラインドから斜めに刺す日光とか消えていく街の光の中唯一残るマリア像の電飾とか。あとアンジェラが地獄を覗くためにバスタブに入るあたりの、緑色のガラスで影絵っぽい感じに描くとことか。あれ綺麗でよかったね。

話の肝としてはやっぱ最後にコンスタンティンがガムを噛むってことよね。あんだけ禁煙しろって言われてしなかったコンスタンティンがちゃんと忠告聞いたんじゃんっていう。当分死ぬ心配がなくなったから心境の変化ってやつなのかな。末期の肺癌なら今更タバコやめても……って感じだもんね。

 

なんやかんや書いてるうちに3000字超えてて笑っちゃった。面白かった映画のことなら好きなだけ書いちゃうわ。

またアマプラでなんか映画見て行きたいからおすすめのやつがあったら教えてください。

じゃあまたね〜

国試勉強進捗

最近暑いし課題めんどくさいしであんまりブログ書く元気がなかったんだけど、看護師国家試験の勉強が進んだから記録しておくよ。

 

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じゃーん。

QB国試1周目終わりました。

なんやかんや毎日欠かさず40〜50問続けられたのめちゃくちゃ偉いな。

とりあえず最初の模試までに2周目を終わらせておきたいので、明日からまた続けてやっていきます。

あとレビューブックを全然上手に使えてない気がするからうまいことやっていきたいな。

間違えた部分の付箋はそのままにして、またまちがえたら違う色の付箋を貼っていこうかな。

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明日以降もがんばるぞ。

 

祖母を軽蔑しているという話。

看護学生のあんこです。

題名の通りの話。

わたしは祖父母と同居しているけれど、祖母を軽蔑している。

嫌いではない。しかし祖母をかわいそうだと思い、馬鹿だとも思う。

 

まずわたしは祖父が嫌いだ。

祖父はわたしが物心ついた時から交通事故で脳を損傷しており、体が不自由で怒りっぽい性格をしていた。

母が生きていた頃から祖父は家族と怒鳴り合いの喧嘩をすることが多々あり、母が死んで十数年経ち、祖父母共に認知症になった現在は毎日のように夫婦で怒鳴り合いの喧嘩をしている。

お互い認知症であるため祖父母は喧嘩の内容をすぐに忘れ、明くる日も明くる日も似たようなことで喧嘩を始める。

そしてわたしはいつもそれを二階から聞かされている。

だからわたしの部屋から映画や音楽や動画の音が途絶えることはない。

一時期は祖父母と顔を合わせるのが嫌で家に帰りたくないと思っていたこともあった。

新型コロナウイルスの影響でほとんど家から出られないと、ますます祖父母が嫌いになる。

静かな家で過ごすことができるのは祖父母がデイサービスに行っている間だけだ。

 

日ごろから祖父は一切家事をすることがなく、いつも椅子にふんぞり返って座り、祖母にあれこれとくだらないことを命令をする。

コーヒーを淹れろ、カーテンを閉めろ、テレビをつけろ。

そして祖母はそれに粛々と従う。

コーヒーもカーテンもテレビも自分でやらせればいいのにとわたしは祖母に言うが、祖母は要領を得ない返事をして従い続ける。

わたしが「自分でやれ」と祖父に言えば、祖父はボケ、バカ、アホとわたしを怒鳴る。

思うに、わたしが結婚に対してよくない印象を持っているのは、アセクシャルで元来恋愛沙汰に興味がないと言うこともあるが、幼少の頃からこのような光景をずっと眺めてきたからなのかもしれない。

十数年前に母が死んでいるわたしにとって、もっとも身近な夫婦が祖父母なのだ。

わたしから見れば祖父母は愛し合っているようには見えなかった。祖父の命令を大人しく聞いて、ただの主人と奴隷ではないかと思っていたし、いまでもそれは変わらない。

祖母の誕生日に食事へ出かけることすら拒否する祖父が、どう祖母を愛しているというのだろうか。

家庭をもった結果がこれならば、わたしは結婚なんて奴隷契約はしないほうがマシだと思っている。

 

わたしは祖父の命令に従う祖母が本当に理解できない。

テレビの人に向かって「汚いババア」「ボケ」と叫び、出された食事に手をつけずに用意するのが遅いと怒鳴り、幾度も徘徊して警察の世話になっている祖父。

持病を悪化させて病院に運ばれ、そこでも怒鳴り散らして病院の方々に迷惑を何度もかけたのも一度や二度ではない。

それでも祖母は祖父が席について食事を始めるまでなにも口にしようとしないし。

祖父が取って来いと言ったものをなんでも取ってくる。

祖父に探せと言われ、仕舞った場所を誰も覚えていない書類を家中ひっくり返して探し、挙句見つけられなかったら「泥棒」と祖父に怒鳴られる。

そんなもの無視して全部祖父にやらせておけばいいのに。そう言っても祖母がわたしの言葉を聞くことはない。

 

なぜ祖母はこうまでして祖父に従順なのだろうか。

毎日のように喧嘩をしても、30分もすればそれを忘れてまた甲斐甲斐しく世話を焼き始めるのだ。

わたしはそれが祖父母の生きていた古い価値観と認知症の産物だと、今更どうしようもないものだとなんとなくわかってはいる。

わかってはいるが、わたしは祖母を馬鹿だと感じている。

今よりも尚、女が踏まれた時代を生きた女の姿が祖母なのだと感じている。

 

持病があるにもかかわらず、椅子にふんぞり返って座り、昼間から「ビール」と言う祖父。

それに大人しく従って冷蔵庫からビールを取り出しプルタブまで開けてやる祖母。

それをわたしはどうしようもなく軽蔑している。

 

 

 

反出生が妊婦に加害をするという思い込みについて。

最近更新が1日おきになってるわね。

オンライン実習中だからなんやかんや忙しいし、毎日書きたいことがそんなにないわけ。

 

とりあえず今日は「反出生主義者が妊婦に加害をする」という思い込みについてお話ししていくよ〜 

 

反出生は妊婦を加害するって思い込んでる出生主義者めちゃくちゃ多いよね。

でも、そもそも反出生って「この世に苦しむ人をこれ以上生み出さない」かつ、「今ある命を最大限幸福にする」という考え方だとわたしは思っているから、妊婦に加害なんてするわけないんだよね。

どちらかというと反出生が呼びかけている対象は「すでに繁殖してしまった人」というよりも「これから繁殖をしようと思っている人」「繁殖がごく自然なことだと思っている人」だとおもうし。

 

男児が嫌いなら〇して回れ」って言ってた出生主義者もいたけど、これも全く的外れで、反出生主義者はこれからミソジニーに染まり加害者となりうる存在・その被害者となりうる存在をこれ以上生むなって言ってるのであって、今いる男児に対してはまったく触れてないんだよね。

反出生が言いたいのは、「妊婦に腹パン」とか言ってる奴も誰かが出生した結果生まれてるんだからそもそも生むなって話。

現状ミソジニーに染まっている男児をどうこうするのは反出生の管轄ではないと思うけど、ミソジニーに染まった男児の言動を放置する親に対しては、将来の被害者を生まないために抗議することが必要だよね。

 

わたしは看護学生やってるから妊娠中の体の変化とか出産による死の危険とかいろんなリスクとかを医療者ではない人よりも勉強したけど、知れば知るほど子供を産むのが嫌になったな。(久々に出た看護学生要素)

「そんなしんどい思いまでして、死の危険もあって、しかも男の育休取得率も1ケタの国でなんで子供産むんだ?」って思うし、そもそもアセクシャルミサンドリーなもんだから10ヶ月も他人の体液を体に入れとくとかキモいなって思ってしまうのね。

でも、周りには妊娠産褥を勉強しても尚、結婚して子供産むことがゴールで理想だと思ってる人がいっぱいいるんだよね。不思議だね。

だからわたしが妊婦に対して思うのは「わざわざ苦しい道を選ぶなんて変わってるな」「子供が不幸になる可能性はあんまり考えてないんだなってこと。知り合いが妊娠出産しても同じようなことを考えてちょっと幻滅してしまうね。

勿論看護師として接するときはちゃんと苦痛や不安に寄り添いたいって思っているよ。それが仕事だからね。

まあ進んで産婦人科に行きたいとは思わないけど。

 

ただ、妊娠産褥を勉強しても尚出産したい人がいる一方で日本の出生率が減っているのは、出生賛美から目が覚めた人が増えたっていうのもあると思うんだよね。これはいい傾向だと思います。

勿論経済的な事情とかで産みたくても産めない人(産むな)が増えたっていうのもあると思うけど。

 

とりあえず今日はここまで〜。

オンライン実習がんばります。

 

出生はディズニーランドへ連れてくることなのかという話

昨日更新してない!!!!!!!!!

まあいいやこんにちは。

 

先日見かけたとあるツイートについて。(確認のため見に行ったら一部はもう消えてました。)

 

「出生とはサプライズでディズニーランドへ連れてくるようなものなので人権侵害ではない」

「生まれてくるということは行きたがっていたディズニーランドへの招待状をもらうようなもので、そもそも生まれたくない人は母親の胎内に宿らない」

 

というもの。

いろんな方がこのツイートに反論をしていましたが、どこが批判されたかをわたしなりにまとめてみます。

 

・未だ差別や不幸がある世界をディズニーランドだと思い込んでいること。

・ディズニーランドへ連れて行けば誰もが喜ぶであろうと信じていること。

・サプライズという名の押し付けであること。

・子供は生まれる環境や親を選べず、虐待や病気、紛争で苦しみ死んでしまうことがあるが、そういった子たちにも「ディズニーランドへ招待した」と言えるのか。

・この言い分ならば子を望めない人、流産した人の子は「生まれて来たくなかった」ということになること、そして望まない妊娠をした人や中絶をした人に対して「あなたの子は生まれたがっている/いたんですよ」と当事者に言えるのか。

・そもそも他人を指して「あなたは生まれたがっていたんです」と言うのは傲慢ではないか。

 

まだあると思うんだけどなかなか言語化が難しいや。

 

とりあえずこれについて言えるのはド直球な出生賛美だし、いろいろな境遇の子供がいる中で全てを一緒にして「あなたは生まれて来たかったから生まれて来たんだよ」というのはとても危険ということ。

「子供は親を選んで生まれてくる」とか「生んであげたんだから感謝しろ」とか似たような雰囲気を感じるのね。

ちなみに子供は親を選んで生まれてくるって検索すると地獄のような世界が広がっています。「毒親のもとに生まれたのは神様からの試練である」とかね。

結局そういう言説って全部「子供がお空()で決断したことなんだから子供の自己責任」って話になっちゃうから危ないんだよね。

そりゃ人にとって幸せの形はそれぞれあると思うけど、親から愛されて生きたいとか健康な体で生きたいとかは全員が共通して持っている願望だと思うのよ。

だけど不幸にもそうはならなかった子供に対して「あなたが選んだこと」と言うのはあまりにも酷だと思ってしまうな。

 

以上を踏まえて反出生主義は新しく命を生む前にこういったことについて考えてみませんか、とかなんで養子ではいけないんですか、とか言ってるんだけど伝わるかな。

正直ここが分かってもらえない人とは一生分かり合えない気がするけど。

 

あんまり筆がのらないから今日はこのへんで。

しいたけチップスおいしかった

 

反出生とフェミニズムの話

最近看護学生らしいことまったく書いてないな。まあいいや。

 

ここ最近? まあ最近は落ち着いてきたかな。

反出生を掲げるフェミニスト/ミサンドリストと結婚していたり子供がいたり反出生主義ではないフェミニストバチバチしていた時期があったよね。

そのことについて書いていこうかな。

 

大まかな流れとかお互いの主張はこのへんがわかりやすいかも。出生の『是』はどこからくるのか - からあげ速報

 

一応言っておきたいのは、わたしは24時間365日Twitterにはりついているわけではないし、今回の意見の対立に関わった人をすべてフォローして発言を確認しているわけではないから、事実をすべて把握しているというわけではないということ。

また、わたしは反出生主義者であり、今回の話に関しては反出生フェミニスト/ミサンドリストに賛成する立場の人間であること。

だからわたしはこの件に関しては中立の立場でお話をすることはできません。

もしかしたら認識の齟齬や見逃している事実もあるかもしれないから、何かあれば指摘してくれれば嬉しいんだけど。

とりあえずこのことを把握した上で読んでって欲しいな。

 

発端となったのはとあるフェミニスト(わたしはブロックされているためもう見れないんだけど)の方が言った、

「夫がフェミニズムを学び理解するまで性交渉はしない、学ばないならば離婚する(要約)」

というもの。

この意見がフェミニストミサンドリストの方に取り上げられ、

「褒美に性交渉をぶら下げてフェミニズムを学ばせるのはおかしいのでは・女体のモノ化/軽視では」

という意見が挙がりました。

その他にも、その方はすでにお子さんがいたため、

「言ってることとやってることが違うのでは」

という意見もありました。

 

このあたりからフェミニストミサンドリストたちの間で論争が広まっていく感じになります。

最終的に、発端となったツイートをした方やその方と似た意見を持った方々はこの一件で反発した方々を一斉ブロックし始めたため、わたしはあんまり最後まで話を追うことはできていません。

 

今回、反出生側(今回反出生や非結婚の意思を示したフェミニストミサンドリストを便宜上こう呼びます。)からは、

「婚姻制度は家父長制に則ったものであり、結婚しているフェミニストは家父長制に加担していることを自覚すべき」

「男尊女卑の世界に子供を産むなんて子供がかわいそう」

フェミニズムを語りながら家父長制の権化である婚姻制度を利用するのは矛盾している。なぜ事実婚ではなく法律婚なのか」

などといった意見がみられました。

 

そして、これに対してナタリスト側(今回反出生ではない意思を示したフェミニストミサンドリストを便宜上ry)からは、

「非婚・反出生を押し付けるな」

「そう思うのはまだ若いから」

「紛争地帯でも子供が生まれるのは種の意思だから」

「反出生側は女の悪いところが詰まっている」

「5年後には彼女らは結婚出産してるしそうでなければもっとこじらせている」

男児が嫌いなら殺して回ればいいのに」

反出生なのになんで生きているの?」

などといった意見がみられました。

 

今回のことについていろいろ言えることはあるとおもうけど(主にナタリスト側の主張について)、全部書いてると大変だから複数にわたってちょっとずつ書いていこうと思います。

 

今日わたしがお話ししたいのは、反出生側に2種類の人間がいること。

一つは4B支持のフェミニズム的な反出生。もう一つは本来の意味での反出生。

ちなみに4Bというのは韓国のフェミニストたちが行なっている男尊女卑に反抗するための運動のことで、非恋愛、非性交、非結婚、非出産を意味します。

4Bのこともっとちゃんと書いてるサイトないかなってググってみたんだけど全然出てこなかったね。

 

2種類の反出生について詳しく紹介されている記事もあるのでこちらもどうぞ。たぶんこっち読んだほうが分かりやすいです。

ここ最近のフェミニズムと反出生主義について|ミスト|note

 

まず、フェミニズム的な観点からの反出生の方について。

基本的な考え方として、

「女の体は女のものであり、恋愛や繁殖は自分の意思で決める。自分にとって不要である恋愛、結婚、性交、出産はしない」

「4Bを支持し実行することは家父長制の脱却につながる」

というものがあると思います。

 

一方、本来の意味での反出生の方は、

「世界がどれだけよくなろうと生まれてくる子に同意が取れない以上子を生むべきではない」

「ゆるやかに人口を減らし最終的には人類滅亡を目指す」

という考えであり、上のフェミニズム的な反出生とは微妙に異なるという点があります。

 

フェミニズム的な反出生は

「自分の体は自分のものであり、結婚出生を強制される謂れはない。誰になんと言われても自分にとって不要な妊娠出産はやらない。」

本来の意味での反出生は

「どんな理由があろうとどんな世界であろうと子を産んではいけない。」

であるとわたしは認識しています。

 

わたしの考えとしては、

「親は同意なく子を生むのだから、せめて生まれた人が好きなときに苦痛なく死ねる自由が保証されない限り子を生むべきではない」

「男尊女卑などの差別がある世界で子を生むことは将来の加害者・被害者を生む行為であり、差別が世界から消えない限り許されるものではない」

というものです。一部フェミニズム的な反出生と通じるところがありますが、実際すべての差別や不幸が消えた世界になることはあり得ないと考えています。

また、それ以前にまず

「同意が取れない行為をしてはならない、つまり繁殖も子供に同意が取れない行為であるからしてはならない」

と考えているため、結果的には本来の意味での反出生の考えになるのかなと思っています。

 

わたしはフェミニズムの反出生、本来の反出生のどちらの考えもわかるなあと思っていますが、一緒にしてしまうと話が噛み合わないこともあるので分けて考えるようにしましょね。

 

今回の意見の対立での代表的な意見は、

「婚姻制度は家父長制に加担しているから既婚のフェミニストはそれを自覚すべき」

「出生賛美をやめろ」

というものだったと認識しています。

(ナタリスト側が毒親育ちや虐待サバイバー、レズビアンを踏む発言をしたことへの是非について、反出生側が過激な言葉遣いで出生主義者を糾弾した是非についてもあるけど。)

(わたしは反出生側は言葉は過激だけど間違ったことは言ってないと思ったけど。)

(最近生殖に反対する人を「変な個体」呼ばわりした人もいたね。)

今後はそのことについても考えたことを書いていけたらいいな。

 

ところで最近まで家父長制を家長父制だと思っていました。どうりで変換しても出ないわけだ。

 

いっぱい書いて疲れたし読んでる側も疲れると思うのでとりあえず今日はここまで。昨日買ったしいたけチップス食べます。

まだまだわたしも勉強中なので変なところがあったらごめんね。

また気が向いたらなにか書きます。

読んでくれてありがとうね。