反出生とフェミニズムの話
最近看護学生らしいことまったく書いてないな。まあいいや。
ここ最近? まあ最近は落ち着いてきたかな。
反出生を掲げるフェミニスト/ミサンドリストと結婚していたり子供がいたり反出生主義ではないフェミニストがバチバチしていた時期があったよね。
そのことについて書いていこうかな。
大まかな流れとかお互いの主張はこのへんがわかりやすいかも。出生の『是』はどこからくるのか - からあげ速報
一応言っておきたいのは、わたしは24時間365日Twitterにはりついているわけではないし、今回の意見の対立に関わった人をすべてフォローして発言を確認しているわけではないから、事実をすべて把握しているというわけではないということ。
また、わたしは反出生主義者であり、今回の話に関しては反出生フェミニスト/ミサンドリストに賛成する立場の人間であること。
だからわたしはこの件に関しては中立の立場でお話をすることはできません。
もしかしたら認識の齟齬や見逃している事実もあるかもしれないから、何かあれば指摘してくれれば嬉しいんだけど。
とりあえずこのことを把握した上で読んでって欲しいな。
発端となったのはとあるフェミニスト(わたしはブロックされているためもう見れないんだけど)の方が言った、
「夫がフェミニズムを学び理解するまで性交渉はしない、学ばないならば離婚する(要約)」
というもの。
「褒美に性交渉をぶら下げてフェミニズムを学ばせるのはおかしいのでは・女体のモノ化/軽視では」
という意見が挙がりました。
その他にも、その方はすでにお子さんがいたため、
「言ってることとやってることが違うのでは」
という意見もありました。
このあたりからフェミニスト・ミサンドリストたちの間で論争が広まっていく感じになります。
最終的に、発端となったツイートをした方やその方と似た意見を持った方々はこの一件で反発した方々を一斉ブロックし始めたため、わたしはあんまり最後まで話を追うことはできていません。
今回、反出生側(今回反出生や非結婚の意思を示したフェミニスト・ミサンドリストを便宜上こう呼びます。)からは、
「婚姻制度は家父長制に則ったものであり、結婚しているフェミニストは家父長制に加担していることを自覚すべき」
「男尊女卑の世界に子供を産むなんて子供がかわいそう」
「フェミニズムを語りながら家父長制の権化である婚姻制度を利用するのは矛盾している。なぜ事実婚ではなく法律婚なのか」
などといった意見がみられました。
そして、これに対してナタリスト側(今回反出生ではない意思を示したフェミニスト・ミサンドリストを便宜上ry)からは、
「非婚・反出生を押し付けるな」
「そう思うのはまだ若いから」
「紛争地帯でも子供が生まれるのは種の意思だから」
「反出生側は女の悪いところが詰まっている」
「5年後には彼女らは結婚出産してるしそうでなければもっとこじらせている」
「男児が嫌いなら殺して回ればいいのに」
「反出生なのになんで生きているの?」
などといった意見がみられました。
今回のことについていろいろ言えることはあるとおもうけど(主にナタリスト側の主張について)、全部書いてると大変だから複数にわたってちょっとずつ書いていこうと思います。
今日わたしがお話ししたいのは、反出生側に2種類の人間がいること。
一つは4B支持のフェミニズム的な反出生。もう一つは本来の意味での反出生。
ちなみに4Bというのは韓国のフェミニストたちが行なっている男尊女卑に反抗するための運動のことで、非恋愛、非性交、非結婚、非出産を意味します。
4Bのこともっとちゃんと書いてるサイトないかなってググってみたんだけど全然出てこなかったね。
2種類の反出生について詳しく紹介されている記事もあるのでこちらもどうぞ。たぶんこっち読んだほうが分かりやすいです。
ここ最近のフェミニズムと反出生主義について|ミスト|note
まず、フェミニズム的な観点からの反出生の方について。
基本的な考え方として、
「女の体は女のものであり、恋愛や繁殖は自分の意思で決める。自分にとって不要である恋愛、結婚、性交、出産はしない」
「4Bを支持し実行することは家父長制の脱却につながる」
というものがあると思います。
一方、本来の意味での反出生の方は、
「世界がどれだけよくなろうと生まれてくる子に同意が取れない以上子を生むべきではない」
「ゆるやかに人口を減らし最終的には人類滅亡を目指す」
という考えであり、上のフェミニズム的な反出生とは微妙に異なるという点があります。
フェミニズム的な反出生は
「自分の体は自分のものであり、結婚出生を強制される謂れはない。誰になんと言われても自分にとって不要な妊娠出産はやらない。」
本来の意味での反出生は
「どんな理由があろうとどんな世界であろうと子を産んではいけない。」
であるとわたしは認識しています。
わたしの考えとしては、
「親は同意なく子を生むのだから、せめて生まれた人が好きなときに苦痛なく死ねる自由が保証されない限り子を生むべきではない」
「男尊女卑などの差別がある世界で子を生むことは将来の加害者・被害者を生む行為であり、差別が世界から消えない限り許されるものではない」
というものです。一部フェミニズム的な反出生と通じるところがありますが、実際すべての差別や不幸が消えた世界になることはあり得ないと考えています。
また、それ以前にまず
「同意が取れない行為をしてはならない、つまり繁殖も子供に同意が取れない行為であるからしてはならない」
と考えているため、結果的には本来の意味での反出生の考えになるのかなと思っています。
わたしはフェミニズムの反出生、本来の反出生のどちらの考えもわかるなあと思っていますが、一緒にしてしまうと話が噛み合わないこともあるので分けて考えるようにしましょね。
今回の意見の対立での代表的な意見は、
「婚姻制度は家父長制に加担しているから既婚のフェミニストはそれを自覚すべき」
「出生賛美をやめろ」
というものだったと認識しています。
(ナタリスト側が毒親育ちや虐待サバイバー、レズビアンを踏む発言をしたことへの是非について、反出生側が過激な言葉遣いで出生主義者を糾弾した是非についてもあるけど。)
(わたしは反出生側は言葉は過激だけど間違ったことは言ってないと思ったけど。)
(最近生殖に反対する人を「変な個体」呼ばわりした人もいたね。)
今後はそのことについても考えたことを書いていけたらいいな。
ところで最近まで家父長制を家長父制だと思っていました。どうりで変換しても出ないわけだ。
いっぱい書いて疲れたし読んでる側も疲れると思うのでとりあえず今日はここまで。昨日買ったしいたけチップス食べます。
まだまだわたしも勉強中なので変なところがあったらごめんね。
また気が向いたらなにか書きます。
読んでくれてありがとうね。